花頭窓(かとうまど) 禅宗建築の窓に多く用いられている。花頭とは蓮の花弁を図案化したもので、茶室では給仕口などにこれを模した形で作り、花頭口ともいう。主に、寺社建築・城郭建築・住宅建築などに見られる、上枠を火炎形(火灯曲線)または、花形(花頭曲線)に造った特殊な窓である。
桂垣(かつらがき) 桂離宮にあるもので、生きている竹藪の竹を曲げて作られたもの。現在一般的に桂垣というと、この手のものではなく、桂離宮入り口の左側にある外周の竹垣のことをさし、竹穂を使って編み込みながら作り、その上に先を尖らせた丸竹で押さえられて作られている。どちらにしても非常に手の込んだ竹垣であり、竹垣の中では最高の部類にはいる。
刀掛石(かたなかけいし) 茶室における、躙口の役石の一つ。躙口付近に設けられた刀を掛ける棚の下に据えられる石でる。なお二段石のような形式の刀掛石は、江戸中期以降に作られた茶室の刀を掛ける棚が低くなったために、その棚に合わせると石を低く据えなくてはならず、景観上見栄えをよくするために二段になった石を据えたのではないかと思われる。
刀掛(かたなかけ) 茶席の躙口の近くや待合いにに設けられた木枠で作った棚のこと。武士が席入りのとき帯刀をこの棚にかけて入席したもので、現在でも茶の精神やデザイン上での美しさなどから、当時の名残として新しい茶席にも作られている。
仮山(かさん) 日本庭園の古い呼称の一つ。鎌倉期から室町期にかけて盛んに使用された。枯山水、回遊式庭園の出現とともに発達し、庭園に立体的な美しさを加えるようになった。名山になぞらえたものや、四周の眺望を得るためのものもある。
笠木(かさぎ) 塀、手摺、腰壁、パラペットなどの頂部に施工する仕上材。本来は架木(ほこぎ)と呼ばれるべき高欄の最上部の横材も笠木と総称されることが多い。笠木に用いる材料は、笠木を取り付ける壁などの仕上材と同じか、若しくは、金属製の笠木が用いられる。また、室内の階段や吹抜廻りに設ける手摺壁の頂部に、かぶせて設ける木製の部材も笠木という。
掛樋(かけひ) 蹲踞や手水鉢に樋で水を引いてそそぎ入れる仕掛けで、水道の発達していなかった江戸期には、サイフォンの原理を利用したり、また豊富な水源のあるところでは、そのような場所から水を引いて、庭に風情を与えるようにしたものである。現在では水道が発達したために、大抵は水道から引いてきているのが普通である。
白川砂(しらかわすな) 京都北白川付近から産出する花崗岩で、風化して砂となったもの。あるいは砂状に砕いたもののことをいう。砂状と入っても3~15mm位までの大きさのものがあり、三分(1cm内外)のものが一番よく使われる。
シンボルツリー(シンボルツリー) シンボルツリーとは、家を引き立ててくれる樹です。家の外観をベストアングルといえる角度からみた時に、そこにさりげなく立っている事によって、家の価値を高めてくれる物。最近のおすすめ樹種は下記の8種類。常緑樹:シマトネリコ・ソヨゴ落葉樹:ハナミズキ・ヤマボウシ・エゴノキ・カツラ・モミジ・シャラ
真行草(しんぎょうそう) 『山水秘伝書』の中に「真の山水の意也」と、真の文字を使って書かれており、また行の説明なども書かれている。草の説明が入った庭園書は、江戸時代に書かれた『築山庭造伝』に、真行草の文字が使われ、これ以後日本の庭園の世界に真行草が広まっていった。正形のものを真、形を崩したものを草、その中間のものを行という。江戸時代に庭の区別に用いられた。また飛石、四つ目垣、延段などにもあてはめたりしている。
植栽(しょくさい) 「植栽」とは、庭や敷地内に樹木や草花を植えること、またはそれらを配置する行為を指します。単に植物を植えるだけでなく、景観を整えたり、機能的な空間を構成したりするデザイン的な要素も含まれます。
浄土式庭園(じょうどしきていえん) 庭園型式の一つ。平安期に普及した、仏教の浄土思想を庭園内に表現したもの。そもそも浄土とは、煩悩から解き離れ、悟りの境地に這った仏様や菩薩の住む清らかな国土のことをいう。
伽藍石(がらんせき) 寺社建築の柱の基礎に使われた石のこと。これを利用して飛石の踏み分け石に用いたり、水穴を開けて手水鉢に用いることもある。石造美術の観点からは、古い時代のもの、飛鳥、奈良時代のものなどがその建物の規模から非常に厚く大きなものが多く、時代が下がるにつれて、また建物の規模が小さくなるにつれて伽藍石自体の大きさも異なってくる。庭園の飛石に使われているものは、大抵がそれように作られたもので、人間が乗って歩くものであるためにそんなに厚いものはない。