八つ橋(やつはし) この名の由来は無量寿寺のカキツバタの池にある八つ橋からきており、八枚の板を組合せてできている。現在では、八枚とは限らずハナショウブの池などで見られる。数枚の板を一直線でなくジグザグに掛ける事で景趣を出す。
竹垣(たけがき) 竹材を使用した垣の総称。 四ツ目垣、金閣寺垣、銀閣寺垣、建仁寺垣、大徳寺垣、龍安寺垣、桂垣、松明垣、御簾垣、大津垣、鉄砲垣、穂垣、光悦寺垣など、種類が豊富である。完全に周りからの視線を遮断するために用いられる「囲垣」、庭園内または露地の仕切(境界)として用いる「仕切垣」、建物(書院・茶室)に付していて見切、目隠し、一つの添景として用いられる「袖垣」に分けられる。 竹垣は、風流なものとしてもてはやされたことで、茶庭や一般の庭園に取り入れられていったとも考えられる。枯れて茶色に変化した竹肌の持つ侘びた風合いも竹垣の魅力である。
滝石組(たきいわぐみ) 石で組まれた滝のことで、水を落とすように石を組むが、池泉庭園や枯山水などで、最初から水を落とす意志が無く組まれた枯滝石組も、同様の名称を用いる。またこれとは逆に、元々は水が流れていたものが、現在では涸れてしまっていることから、枯滝石組と称しているものもある。例として京都天竜寺や西芳寺などがそうである。
台目畳(だいめいだたみ) 茶席の畳の名称で、台子の幅と風炉先屏風の厚みの合計を差し引いた畳のことをいう。台子などの棚物を置くことが許されない手前畳の規格。茶室における台目構えというものがあり、台目切炉、中柱、釣り棚からなる手前座の構えをいうのであるが、この部分に使用される畳のことである。因みに三畳台目といえば、通常の畳三枚と台目畳み一枚の意味である。
大名庭園(だいみょうていえん) 徳川幕府政権下の江戸時代において、各藩の大名が江戸や地元で築造した庭園である。各藩がそれぞれ競い合った結果造園技術は発達し、江戸時代に日本庭園築造技術が頂点をなしたとされている
大徳寺垣(だいとくじがき) 京都大徳寺の境内にあったもので、現在はこの本歌は見られないが、古来用いられていたためにこの名前が起こったものと思われる。建仁寺垣と同様に囲み垣の一種で、竹の小枝を集め、これをよく左右にさばき、張り付け、さらに上から押縁竹で押さえ、シュロ縄で結んだもの。寸法は下から五寸(約15cm)、一尺三寸(約39cm)、六寸(約18cm)一尺三寸とし、その上を五寸くらいの空きとし、冠竹を挿入している。よく茶庭の中門付近や中潜り付近に用いられる。
池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん) 広い池泉を中心都市、中島、四阿などを設け、舟遊び・納涼・散策など、庭園をいろいろな角度から干渉し楽しめる造庭技法。桃山末期から江戸初期にかけて成熟した作庭技法。代表的な庭園として、桂離宮・修学院離宮・六義園・後楽園(岡山)などがある。
立石(たていし) 石組の手法の一つで、石を立てて据えることをいう。逆に寝かしてある石のことを伏せ石などという。この立石は、日本庭園の石組手法の中心となるものであり、これらの石の据え方次第によって、その庭に対しての評価が異なってくるぐらい、非常に重要な要因を占めるものである。
手水鉢(ちょうずばち) 茶庭の中で、手を洗ったり口をゆすいだりするための、水を入れておく鉢のこと。自然石のものや、石造品からの見立物、完全な創作物、金属製のもの、陶器などがあるが、石造品のものが最も多く使われている。
茶室(ちゃしつ) 茶事を行う座敷のこと。最初は書院に炉を切って、茶を点てることから始まったが、やがて茶の湯の世界に侘寂が流行し始めると、現在の茶の湯の世界で最も憧れの世界である草庵風の茶室が建てられはじめ、現在ではこの空間を一般的に茶室とよぶことが多い。草庵風の茶室の場合、一切の贅を排したもので、そこに躙口などの茶の精神を遺憾なく発揮した意匠を付け加えることによって、精神性と意匠の両面を巧みに融合した建物である。現在では茶室を建てる際、一種の伝統工芸の部類に入っており、そのため坪単価が高騰し、侘び寂の精神を求めるのに
丹波石(たんばいし) 京都亀岡市付近を中心にして産出する花崗岩で、独特のさびがのることで知られている。同じ京都から産出する鞍馬石とは、同じ花崗岩であっても風合いはかなり違う。延段、飛石、沓脱石、束石などに使用されるが、やはり最近では自然保護の立場から産出する量は激減しているので、非常に高価な石材となっている。
多年草(たねんそう) 根株が生き続け、開花と結実を繰り返して長年に渡って生長する草花。地上部に茎と葉が残る常緑性のあるものを多年草、冬季に葉や茎が枯れても根株だけで越冬して、春になると再び芽を出すものを宿根草と分ける場合もある。
多年生植物(たねんせいしょくぶつ) 個体として複数年にわたって生存する植物のことである。多年生宿根草や木本植物がそれにあたる。しばしば草本(いわゆる草)に対して用いられる言葉であり、「多年草」と呼ぶことがある。